親子ともにストレスいっぱいになるイヤイヤ期。そもそもイヤイヤ期とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、イヤイヤ期の男の子と女の子の違い、赤ちゃん返りとイヤイヤ期が重なったときはどうなるのか、イヤイヤ期の子どもはどうすれば落ち着くのかをご紹介していきます。

 

イヤイヤ期とはどんなもの?

イヤイヤ期に入った子どもたちは、まさしく「イヤイヤ」と言ってママパパを困らせます。今まで泣くことで伝えていた自分の感情を「イヤ」という言葉で表現するこの時期は、第一次反抗期ともいわれます。

1歳半頃から2歳に訪れるこのイヤイヤ期に、子供とうまくコミュニケーションをとって、その子の個性を大事にしてあげることが、今後の成長過程においても大切になります。

 

イヤイヤ期がひどい子の特徴は?


では具体的に、イヤイヤ期の子どもはどんな様子なのでしょうか。

代表的な癇癪と、男の子と女の子の違い、赤ちゃん返りと重なった場合などについてみていきましょう。

 

どんな癇癪を起こす?

イヤイヤ期の子どもは、いろいろな癇癪(かんしゃく)を起こします。

スーパーのお菓子売り場で寝そべって泣きわめいている子を時々みかけますよね。

先輩ママなら「ああイヤイヤ期だな、ママがんばれ!」と少し微笑ましく思うかもしれませんが、当のママはストレスでいっぱいのはずです。

代表的なイヤイヤ期の癇癪には

【1】うちの中でも外でも大声を出して泣きわめく

【2】キーキーと奇声を発する

【3】ごはんやおもちゃを投げる

【4】暴れる

【5】自分や親を叩く

などがあります。

毎日このイヤイヤに付き合っているママたちは本当に大変です。接しているだけで疲れてしまい、家事もままならないことがあります。

 

男の子の方がひどい?

イヤイヤ期の癇癪は、男の子の方が大変というイメージが漠然とありませんか。

男の子は力も強いので、叩いたり、ものを投げたりと、暴れん坊になってしまう子が確かに多いです児童館や公園など公共の遊び場でも、おもちゃを投げているのは男の子という印象があります。

ママは、他の親子に迷惑をかけたり、怪我をさせたりしないようにと必死になります。男の子のイヤイヤ期は確かに大変です。

しかし、女の子は女の子特有の細かいこだわりが強く出ることが多々あります

この服はイヤだ、この靴下はキライ、といった具合にです。それに毎日付き合うママたちもやはり大変ですよね。

イヤイヤ期の癇癪のひどさは性別だけでなく、その子の個性によるところも大きいです。

娘だから息子だからではなく、イヤイヤ期の子育て中の親御さんはみんな、ある程度のストレスは抱えているものです。

 

イヤイヤ期ピークの2歳

魔の2歳児という言葉があります。それほど2歳位の子供は扱いにくいというたとえです。2歳はイヤイヤ期のピークといわれています。

ではなぜ、2歳に子供はイヤイヤ期を迎えるのでしょうか。

この時期に子供は、自分の感情や欲求を自覚します。しかし、それを表現して伝えるだけの言葉を扱う力はまだ備わっていません。

自分はこうしたい、でもうまく伝えられないというもどかしさと、自分の感情をうまくコントロールできない苛立ちが相まって、癇癪を起こし、自分の主張を人にぶつけてしまうのです。

そして、自分の気持ちを言葉でうまく伝えられるようになると、癇癪を起こすこともだんだんと減っていきます。

イヤイヤ期が終わる時期は、言葉をうまく使えるようになる時期ともいわれています。

しかし、それは個人差が大きい部分でもあります。イヤイヤ期があっという間に終わる子どももいれば、就学前まで続く子どももいます。

今までほとんど話をしなかった子供が、ある日突然たくさん話し始めるということもあります。いつ、言葉を上手に使えるようになるかは個々で違いますが、どの子も毎日少しずつ成長します。

言葉で感情を表現する力も、気持ちをコントロールする力も徐々に蓄えていきます。うまく子どもの感情に寄り添って、成長をサポートしたいものですね

 

2人目誕生による赤ちゃん返りが重なった

赤ちゃん返りはお母さんにとってとても悩ましいものです。

新しい家族がやってきて嬉しい反面、上の子の赤ちゃんへの嫉妬がひどくて大変なことも多いのです。

2人目が誕生する時期と、イヤイヤ期が重なってしまった場合、地獄のような事態になってしまうこともあります。

ここでひとつ体験談をご紹介します。

下の男の子が生まれたのはお兄ちゃんがイヤイヤ期真っ只中の2歳のとき。もともとおとなしい気性の子だったのでなんとかなるかな、と思っていたのですが、結果はひどいものでした。

彼の場合、外出先で突然、癇癪を起こすタイプだったのです。エレベーターの中で降りたくないと言い張り、泣き喚いたので、何往復も上下したこともあります。

ママ友には、おとなしいから余裕でしょ?と言われましたが、とんでもありません。

その時は、なにかよい回答が得られないかと、イヤイヤ期と赤ちゃん返りに関する記事を読みまくった記憶があります。

このように、イヤイヤ期と赤ちゃん返りが重なると大変なのです

うまく自分の感情を表すことができないイヤイヤ期の子供にとって、お母さんの愛情を独り占めしているように見える新入りの赤ちゃんの存在は、ストレスそのものなのでしょうね。

 

イヤイヤ期がひどい子の対処法

では、イヤイヤ期に癇癪を起こして泣き喚く子に、どのような対応をとれば、落ち着いて泣き止んでくれるのでしょうか

泣き喚く子をなだめすかそうとするものの、うまくいかず何時間もイヤイヤを続けられるとイライラしますよね。

たとえばスーパーで、通路に寝っ転がって反り繰り返って泣き喚くわが子を、長時間あたたかい目で見守ることができる親はそうそういません。

子どもが泣き止まないと、ついつい怒ってしまい、ママが自己嫌悪に陥ることもあります。そもそも怒ったところで泣き止まないのがイヤイヤ期です

そこで、まずは子どもに寄り添うことが大切です。

 

イヤなことを理解して声をかける、抱きしめる

子どもが急にイヤイヤを言い出したり、泣き喚いたりしたとき、まずすべきなのは、抱きしめることです。

「大丈夫だよ」と声をかけて抱きしめるのはその場ですぐにできます。

急に泣き出したかのように見えた時でも、子どもなりの理由はあるものです。目をしっかりと見て声をかけ、抱きしめることで子どもは安心します。

スキンシップで落ち着く子どもがいるのはもちろん、親も抱きしめることで「まだこんなに小さいんだ、仕方ないよね」と叱りたい気持ちに一呼吸おけます

 

落ち着きそうな場所へ移動する

イヤイヤ期の子どもの場合、抱きしめて声をかけてもなかなか落ち着かないこともあります。

暴れたり、おもちゃを投げたりしている場合も含めて、ひとまず子どもの気持ちが落ち着きそうな場所へ移動してみてください。子どもがたくさんいる騒がしい場所では、興奮してなかなか癇癪が収まらない場合もあります。

親もやはり人の目が気になってしまうものです。別の場所へ移動して、いったん親子共に気持ちをリセットするのもひとつの方法です。

 

楽しいことがあると伝える

例えば公園や児童館などで、子どもがなかなか帰りたがらない場合があります。

子どもの気持ちとしては「もっともっと遊びたい、帰りたくない」なのですが、次の予定があったり、家に帰って夕飯の準備をしなければいけない時間だったりすると、ママたちは困ってしまいます。

無理矢理引っ張って行きたくなるところですが、そんな時に試してもらいたいのが、他にも楽しいことがあると教えてあげることです。

「おうちに帰ったら、大好きなおもちゃが待ってるよ」「おいしいごはんを食べようね」と、わかりやすい言葉で伝えてみると、こどもなりにそっちも楽しそうだな、と気持ちが動くことがあります。

 

わかりやすいルールを作る

1歳から2歳の子どもでも、わかりやすいルールを作り、繰り返し話すことで理解できる場合が多いです。

たとえば、公園で帰りたくないとイヤイヤする子どもには、事前に「誰もいなくなったらお昼の時間だよ」と伝えておいて、そうなったら「帰るお約束の時間だね」といえば、案外すんなりと帰ってくれる場合があります。

また、「おやつはお母さんがいいよ、って言ったら買える日」みたいなルールを作り、納得させることも時には必要です。繰り返し伝えることで、ルールは大切で守らなければいけないもの、という意識が生まれます

簡単なルールだとしても、ルールはルール。親子でルールを守る習慣を身に付けられると良いですね。

 

できるところまでやらせる

自我が芽生え始める1歳、2歳はなんでも自分でやってみたくなる頃です。靴を自分で履きたがる、服を自分で選びたがるなど、「自分で自分で」攻撃がはじまります。

時間がないときは焦ってイライラしてしまいますよね。ただ、「自分でできる」「自分でやりたい」と思うことは立派な成長の証です。

時間と気持ちになるべく余裕を持って、子どもができるところまでやらせると、子どもも納得して次に進めます。

 

楽しいことをはさむ

子どもがイヤイヤをしている時に一度気分を変えてあげるのもひとつの方法です。

中でも楽しいことをはさんであげると、子どもも気持ちの切り替えをしやすくなります。実はこれ、保育士さんたちがよく使う方法です。

着替えることを嫌がる子どもに、「じゃあ、まずこの絵本を読んでから着替えよう」というように声をかけると、子どもは案外スムーズに着替えを始めることがあります。

子どももやらなくてはいけないとわかっているけれど、まだやりたくない。

そんな時は、うまくきっかけを与えてあげるとよいかもしれません。

 

下の子がいない状態で遊ぶ

イヤイヤ期と赤ちゃん返りが重なった場合、大変な状況になりがちです。上の子が赤ちゃんの真似をして哺乳瓶を使いたがったり、赤ちゃんとお母さんをひき離そうとしたりします。

そんなときは、赤ちゃんをお父さんに任せて上の子と遊んだり、二人で出かけたりすると、母子ともに穏やかな気持ちになることが多いです。

赤ちゃんだけでなく、自分もちゃんと愛されているとわかってもらいましょう。

 

イヤイヤ期の将来への影響は

泣いたり喚いたりのイヤイヤ期。いつまでも続くものではないとわかってはいても、将来のことを考えると不安になるものです。

そこで、子どもの成長を見据えた、イヤイヤ期の対処の仕方を紹介します。

 

叩く子は暴力的になる?

イヤイヤ期に叩くからといって、決して将来的にも暴力的な子になるわけではありません

イヤイヤ期にママやパパを叩いたり、ものを投げたりするのは自分の感情に言葉が追いつかず、行動で気持ちを表すしかないからなのです。

成長とともに言葉で表現する力も発達し、気持ちを伝えられるようになるので、大丈夫です。

叩いたり暴れたりしたら、「叩くのはよくないよ」と優しく声をかけ、抱きしめてあげてください。いずれ、叩いたりする行動はおさまるはずです。

 

叱りすぎると自己表現ができなくなる?

イヤイヤ期に子どもを叱りすぎると、子どもが萎縮してしまい、自己表現が苦手な子に成長するのでは?と、親ならば心配になるところです。

イヤイヤ期でも、終わった後でも、悪いこと、危険なことをしたなら叱ることが必要です。しっかりとした生活習慣や物事の良し悪しを身に付けさせるためには、叱ることも時には必要です。

ただ、叱り方を間違ってしまうと、親子のコミュニケーションがうまくいかなくなってしまう可能性も否定できません。

そのため、以下のことに注意しましょう。

  • 子どもの人格そのものを否定するような叱り方はしない
  • 今したその行為だけに焦点を合わせ、しっかり目を見て話をする
  • 威嚇しない
  • 万が一、叱りすぎてしまったと思ったら、抱きしめてフォローする

きちんと叱れば、しっかりと子どもにパパママの気持ちが伝わるはずです。

 

ひどいイヤイヤ期でもイライラしないことが大切

1歳半頃から始まり、いつ終わるのかわからないイヤイヤ期には、親もストレスがたまってしまいます。この時期に地域の育児相談を訪れたり、教育研究家によるイヤイヤ期関連記事を熱心に読んだりする方も多いでしょう。

しかし、イヤイヤ期はいずれ終わります

1歳から2歳にかけてのかわいい盛りの時期をできるかぎり穏やかに過ごすためには、可能な限りのアイデアを駆使して、先回りして対策をとることも大切です

 

その対策のひとつにぜひ取り入れて欲しいのが、「ブリアン」という歯磨き粉です。

歯磨きが苦手な子どもは多いです。しかし、このブリアンは甘くておいしい子どもが大好きないちご味。粉状のブリアンをお皿にとって、ちょんちょんと歯ブラシにつける作業は、ちょっとした遊び感覚もあるので、子どもも楽しんで歯磨きに取り組めます。

食品成分100%でうがいをする必要がないのもいいところ。飲み込んでも問題ないので、大事な子どもの体も気遣えます。

イヤイヤ期はちょうど乳歯が生え揃う大切な時期です。大切な子どもの歯をブリアンで守りませんか?

※ブラッシング効果による