2歳頃から始まる第一次反抗期は「イヤイヤ期」とも呼ばれます。

自己主張が始まり、何をするにも「イヤイヤ」と言う大変な時期です。

この記事では、イヤイヤ期はいつから始まり、いつ頃終わるのか、また、大変なイヤイヤ期を乗り切るための対処法も見ていきます。

 

イヤイヤ期はいつからはじまる?

イヤイヤ期は早いと1歳半、多くは2歳頃に始まりますが、時期には個人差があります。

2017年に民間の企業発で行われた「イヤイヤ実態調査」では、0~5歳児の父親、母親に「現在イヤイヤ期だと思うか」というアンケートをとったところ、以下のような結果になったそうです。

  • 1歳半で56.8%
  • 2歳から2歳半で77.3%
  • 3歳から3歳半で61.3%

 

英語で”Terrible Two“2歳がピーク

Terrible Two=“魔の2歳児”というように、イヤイヤ期のピークは2歳です。

前述のアンケートでも、2歳から2歳半までの子供の77.3%が該当するという結果になっています。

 

早いと1歳からはじまる

早い子の場合、1歳から始まることもあります。

上記の調査でも、イヤイヤ期は「2人に1人が1歳半頃にスタートする」という結果が出ています。

 

イヤイヤ期はいつまで?3歳まで続く子も

イヤイヤ期がいつまで続くかは個人差があり、環境によることも多いです。

よくあるのが、きょうだいが生まれて「赤ちゃん返り」するケース。保育園や幼稚園に通い始めるなど、環境が変わったストレスが原因になっていることもあります。

とはいえ、2歳をピークに3歳頃までには落ち着くケースが多いようです。

3歳になると話せる言葉が増えて、親や保育士など周りの大人の言うこともわかるようになります。コミュニケーションが取れるようになると、イヤイヤも落ち着く傾向にあります。

 

イヤイヤ期がないケースもある?

イヤイヤ期はどの子にもあると考えがちですが、なかったり、イヤイヤが少なかったりするケースもあります。

先述のアンケート調査でも、イヤイヤ期のピークであるはずの2歳児でも、4人に1人はイヤイヤ期ではないという結果が出ています。

要因としては

  1. もともと穏やかな性格
  2. ママ、パパなど周りの人がうまく対応していて「自分でやりたい」という気持ちが満たされている
  3. 親の顔色を見る癖がついてしまっている
  4. 親が怖くて反抗できない

以上が考えられます。

1と2の場合は問題ありません。しかし、3と4の場合は、親が子供を抑圧してしまっている可能性があります。

親自身がそのことに気づいていない可能性もあるので、周りの人が察知して伝えることも大切です

 

1歳児のイヤイヤ期の原因と対処法

早い子なら1歳で始まるイヤイヤ期。

1歳のイヤイヤの原因と対処法について考えてみましょう。

 

1歳のイヤイヤ期の原因

1歳を過ぎると早い子は簡単な言葉が話せるようになり、できることも増えていきます。

「何でもやってみたい」実験の時期。それが1歳のイヤイヤ期の根本的な原因です

詳しく見ていきましょう。

 

プレイヤイヤ期

1歳児の「イヤイヤ」は「プレイヤイヤ期」といわれることもあります。

まだ、「自我」というほどのものはなく、「好きか嫌いか」程度なので、「イヤイヤ」は2歳児ほど強くありません。

眠い時や空腹の時にイヤイヤが出ることも多いです。

 

意志を持ち始めるから

「好き」「嫌い」の好みが出てきて、「嫌い」と思った時に「イヤイヤ」になります。

さらに、赤ちゃんから幼児へと成長する中で、うまく歩けるようになったり、コップを使って飲み物が飲めるようになったりすると、「自分でやりたい」という気持ちも出てきます。

自分でやりたいのに、親が先回りしてやってしまい、大泣きということもよくあるはずです。

 

気持ちの表現方法がわからないから

1歳児は言葉を理解し始めますが、まだまだ手持ちの言葉が足りない状態です。

自分の気持ちに気がついても、うまく言葉で説明することができず、かんしゃくを起こしたり、声をあげて泣いたりします

 

1歳のイヤイヤ期の対処法

1歳児のイヤイヤ期の主な原因は3つです。

〈1〉何でもやってみたい

〈2〉「好き嫌い」が出てくる

〈3〉語彙が少なくて気持ちを表現できない

これらについて、対策を考えてみましょう。

 

とりあえずさせてみる

「何でもやってみたい」時期なので、「とりあえずやらせてみる」ことが大事です。

「やってみたい」という気持ちは子供の成長の証です。自発的な気持ちを大切にしましょう。

朝の忙しい時間帯に、靴を自分で履きたがったり、着替えたがったりと大変なことも多いですが、おおらかな気持ちで見守りましょう

やらなければ、できるようにはなりません。子供の成長を促すためにも、「とりあえずやらせてみる」ことが大事です。

 

選択肢から選ばせる

「好き嫌い」の好みはあっても、1歳の子供が自分の要求を具体的に話すことは難しいです。そのため、親など周りの大人が選択肢を用意して、選ばせるのもよい方法です。

例えば、着替えをする場合、たくさんある服の中から1歳児が着たいものを選ぶのは難しいので、親が2、3着チョイスして、その中から選んでもらう、といった感じです。

着替えを嫌がっていても「どっちがいい?」と選ばせると「こっち」とすんなり着替えてくれることも多いです。

 

気持ちを代弁する

小さな子は語彙が少ないため、自分の気持ちや状態をどんな風に言葉で表現したらよいのかわかりません。

言葉で気持ちを表現できないから、泣いたり、暴れたりするのです。

「これが嫌なんだね」「こっちが好きなんだね」「負けちゃって悔しいんだね」と、子供の気持ちを周りの人が代弁してあげると、子供も自分の感情をどう表現したらいいのかを学べます。

 

2歳児のイヤイヤ期の原因と対処法

イヤイヤ期のピーク「魔の2歳児」。

2歳児のイヤイヤの原因と対処法について見ていきましょう。

 

2歳のイヤイヤ期の原因

2歳頃になると、自我が目覚め、「自分でやりたい」という気持ちやこだわりが出てきます。そして、「自分でやりたい」のに「できない」ことにストレスを感じます。

例えば、自分で着替えたいのに、ボタンがうまくとめられないときにかんしゃくを起こすといった具合です。

2歳頃の子供は、感情をコントロールする前頭前野がまだ未発達なため、感情をコントロールするのが難しいというのも、イヤイヤ期の原因になります。

また、以下のように、まだ語彙が少なく、自分の気持ちをしっかり話せないというもどかしさも、イヤイヤにつながります。

 

どうしたいのかうまく言えない

2歳児の言葉の発達には目覚ましいものがあります。話せる単語も増え、「わんわん」といった一語文から「わんわん、きた」といった二語文が話せるようになります。

しかし、まだまだ「どうしたい」といった自分の気持ちを表現するには言葉が足らず、うまく話せないのです

 

嫌な理由が伝えられない

「嫌だ」と思っても、自分の気持ちを表現できないので、その理由を詳しく話すことができません。

 

2歳のイヤイヤ期の対処法

息子さんや娘さんが自分の気持ちを言葉で表現できず、泣いたり、イヤイヤしたりしている場合は、代わりに言葉にしてあげましょう

自分の気持ちを話すことを学ぶと、イヤイヤではなく言葉で自分の気持ちを話してくれるようになります。

興奮し過ぎて、何にイヤイヤしているのかわからない状態なら、静かな場所に連れて行ったり、飲み物を飲ませたりして気をそらせ、クールダウンさせるのもいいでしょう。

 

イヤイヤ期だからと受け入れる

毎日、何をするにも「イヤ」と駄々をこねられると、ママパパも疲れてしまいます。

しかし、イヤイヤ期は基本的に誰もが通る道で、発達段階のひとつ。わが子が順調に育っている証拠だと割り切ってしまいましょう

「イヤイヤ期だから」と受け入れて、思い詰めないことも大切です子育ては長期戦です。気長にいきましょう。

着替えを嫌がるなら、子供の好きな服を何着か買い、それだけを着せるなどの対策を考えてみるのもおすすめです。

 

人に相談して解決法を得る

悩みは人に話すだけでも楽になります。困ったら周りの人に相談してみましょう

保育園に通っているなら保育士さんに相談するのも手です。

また、ママ友や先輩ママたち、パパ友と話すのも「うちの子だけじゃない」と思えて気が楽になったり、イヤイヤの対処法のアイディアを交換できたりするのでおすすめです。

 

3歳児のイヤイヤ期の原因と対処法

3歳児のイヤイヤ期にはどんな傾向があるのでしょうか。

原因と対策を見てみましょう。

 

3歳児のイヤイヤ期の原因

2歳に比べてできることが増える3歳ですが、できないことへの不満もたまりやすくなります。それがイヤイヤ期の原因にもなります。

 

できないことへの不満がたまるから

3歳になると、運動神経が発達して遊びのバリエーションが広がったり、手先が器用になってハサミが使えるようになったりと、できることが増えていきます。

その一方、こどもが「できない」と思うことも増えるのです

それがイヤイヤにつながる場合があります。

 

友達と比較してしまうから

幼稚園や保育園に通っていると、周りの友達と自分を比べて「できない」と思ってしまうことがあります。

「自分がただできない」だけではなく、「あの子みたいにできない」という不満も上乗せされるので、より激しくイヤイヤすることもあるでしょう。

ほか、きょうだいができたり幼稚園に通い始めたりと、環境が変わることもあるでしょう。

そのため、親の気を引こうとしてイヤイヤ行動をとっているケースもあります。

 

3歳のイヤイヤ期の対処法

3歳のイヤイヤ期では物を投げたり、友達を叩いたりすることもあります。

イヤイヤが爆発している時は、周りの物を片付けたり、友達との間に入ったりして危ないことをしないよう見守りましょう

気持ちが落ち着いた頃を見計らって、「物を投げて、誰かに当たったら危ないよ」「お友達を叩いたらダメだよ」とわかりやすい言葉で諭してあげましょう。

ほかにも以下のような対策を取ることをおすすめします。

 

イヤイヤする原因を聞く

3歳は言葉でコミュニケーションが取れるようになる時期です。「どうしてイヤなの?」とイヤイヤの原因を聞いてあげましょう

イヤイヤにも子供なりの理由があることが多いです。

自分の気持ちを受け止めてくれた、と思うとイヤイヤも落ち着きます。

 

ママ・パパが時間と心に余裕を持つこと

時間に余裕があると、子供のイヤイヤにも落ち着いて対応できます。

遅刻しそうになるのであれば、少し早めに起きるなど時間にゆとりを持つようにしましょう。前日に着ていく服を決めておく、連絡帳を書ける分は書いておく、などしておけば、朝にゆとりができます。

子育て中は一人の時間を作るのが難しいものですが、パパとママが協力しあって、それぞれ一人の時間を持つのも心のゆとりにつながります

困ったら、幼児教育のプロである、幼稚園の先生に相談するのもひとつの手です。

悩みを抱え込むと余裕がなくなってしまいます。誰かに話すだけでも、心が軽くなりますよ。

 

「イヤイヤ期を乗り切るには心の余裕も必要」

子どもの成長過程のひとつとはいえ、イヤイヤ期のパパママたちのストレスは相当なものですよね。

イヤイヤ期を乗り切るためには心の余裕が必要です。毎日のお世話で、効率化できることはないか探してみましょう。

例えば、57%のお子さんが夜の歯磨き時に「イヤイヤ」しているという情報があります。

その対策に歯磨き粉「ブリアン」を使ってみませんか?

ブリアンは虫歯のない子どもの口から見つかった「ブリス菌」を配合。食品成分100%なので、飲み込んでしまっても大丈夫です。

イチゴ味でおいしく、うがいが苦手な子でもお口をゆすがなくてもいいので、毎晩の歯磨きが親子共に楽になりますよ

虫歯予防のためにも、毎晩の歯磨きという生活習慣が身につくよう、親子で楽しく取り組んでみましょう。

※ブラッシング効果による