離乳食をはじめて、約2ヵ月が経ちました。
離乳食をゴックンと飲み込めるようになって、おかゆ以外に野菜やタンパク質を含む食品も食べられるようになったら、そろそろステップアップの時期かもしれません。
子育ての中でも大切な食について、次の段階に進めるのは嬉しい反面、うまくいくか心配でもありますよね。
今回は、いつから離乳食中期(モグモグ期)の献立をはじめるか、どのようにモグモグ食べる練習をするか、また、新しい食材にチャレンジするための方法や注意点をご紹介していきます。
離乳食中期(モグモグ期)の献立はいつから?
まずは、どのタイミングで離乳食中期(モグモグ期)の献立をはじめればいいのか、さらに、目安量や進め方についてもご紹介します。
生後7ヶ月~8ヶ月
上手にゴックンと飲み込めるようになり、2回食にも慣れてきたら、離乳食中期(モグモグ期)の献立をはじめていきましょう。
この時期は、上あごに舌で食材を押しつけるようにして、つぶしてモグモグ食べられるように練習します。
また、食べられる食材も増えるので、いろいろな味や舌触りに慣れてもらうようにしましょう。
離乳食の目安量は?
離乳食中期は、たんぱく質を多く含む食材と野菜を組み合わせて、栄養バランスをとっていきます。
下記は食事1回あたりの目安量です。あくまでも目安ですので赤ちゃんの食欲や成長、発達に応じて調整が必要です。
①全がゆ・パン・ いも類・めん類 50~80g(大さじ5強)
②野菜・果物・海藻類 20~30g(大さじ2) ③魚 10~15g(大さじ1) または 肉 10~15g(大さじ1) または 豆腐 30~40g(大さじ2強) または 卵 卵黄1 または 乳製品 50~70g(大さじ4) ※1回の食事で、①②③それぞれのグループ内の食材を併用する場合は、使用する食材の量を各々減らして調整しましょう。 |
離乳食中期の進め方
離乳食中期の進め方について説明します。
赤ちゃんの様子を見ながら、進めていきましょう。
離乳食のタイミングと授乳
離乳食は1日2回、授乳のリズムに沿って午前と夕方の授乳前にあげます。
離乳食後の母乳・ミルクは欲しがるだけ飲ませましょう。
ミルクは離乳食後の授乳を除き1日3回程度与えますが、離乳食の量が増えるにつれて徐々に量は減っていきます。
食材のかたさ
この時期に食べる食材は、「親指と薬指でつぶせる絹ごし豆腐程度のかたさ」が目安になります。
最初はすりつぶしてペースト状にし、慣れてきたらツブツブが残る程度に粗くつぶして、食べてくれるか様子を見てください。
モグモグせずに飲み込んだり、口から吐き出す場合は、やわらかくしたり、水溶き片栗粉でとろみづけをしたりすると良いでしょう。
モグモグできるようにするためには
モグモグ食べられるようにするためには、食べさせ方と食べる姿勢が重要になります。
①食べさせ方
スプーンを赤ちゃんの下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ってゆっくり水平に引き抜きましょう。 スプーンを口の奥に入れたり、上あごにこすりつけたりしないように気をつけてください。 唇を閉じて左右の口角が同時に動いていれば、モグモグ食べることができています。 ②食べる姿勢 足に力を入れて踏ん張れる姿勢にすると、口に力が入りやすく、噛んだり飲み込んだりがしやすくなります。 ベビーチェアに座らせて、床やいすの足置き台にしっかり足がつくように調整してあげてください。 |
乳歯が生えてきた時は
個人差はありますが、この時期から乳歯が生えはじめる子が多いです。乳歯が生えたからといって、いきなり食材を固くする必要はありません。
目安を参考に、赤ちゃんがどの程度のかたさなら食べられそうか様子を見ながら、ゆっくり進めていきましょう。
調味料での味付けOK
調味料での味付けができるようになります。
砂糖・塩・しょうゆ・みそは指にちょんと乗せる程度から、バター(できれば無塩)とオリーブ油はごく少量からはじめてください。
味が濃くならないように、野菜スープ(赤ちゃん用コンソメスープ)・昆布だし・かつおだしで味を整えて、大人の4倍の薄さを目安に適量加えると良いでしょう。
はじめての食材に挑戦するときはアレルギー対策を
はじめての食材に挑戦するときは、その食材を1品ずつ、午前の離乳食時に1さじ程度あげてみることからはじめましょう。
食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合は、自己判断せずにすぐ病院へ行き、医師の指示にしたがってください。
また、はちみつや黒砂糖は、乳児ボツリヌス症予防のために満1歳になるまでは与えてはいけません。献立に含まれていないか必ず確認しましょう。
食材の調理法
離乳食中期の食材の調理方法をいくつかご紹介します。
お粥の作り方
この時期はほとんどの場合7倍がゆをあげます。
ですが、この時期に5倍がゆをはじめる子も、逆にしばらく10倍がゆの子もいるので、様子を見ながら進めてください。
粒が苦手であれば、10倍がゆと同じようにお粥をすりつぶしてペースト状にし、慣れてきたら粗つぶし、次につぶさないまま…と進めてください。
7倍がゆをお米から作る場合
米 1/4カップ:水 1と3/4カップ
【割合】米1:水7、3~5食分 ① 洗った米と分量の水を鍋に入れて、20~30分水に浸す ② ふたをして強火で煮る。沸騰したらふきこぼれないようにふたを少しずらして、30~40分弱火で煮ていく ③ 火を止めて、ふたをしめて10~20分蒸らす(冷めるまで蒸らすと、さらにふっくらします) |
7倍がゆを炊いたご飯で作る場合
ごはん 60g:水 1と1/2カップ
【割合】ごはん1:水6、5~6食分 ① 鍋に炊いたご飯と水を入れてお米の塊をほぐす ② ふたをして中火にし、沸騰したらふきこぼれないようにふたを少しずらして、弱火で10分程炊く ③ 火をとめて、ふたをして8分蒸らす(冷めるまで蒸らすと、さらにふっくらします) |
7倍がゆを電子レンジで作る場合
ごはん 30g:水 1/2カップ(1食分)
① 耐熱容器に炊いたごはんと水を入れてまぜ、ふきこぼれないように左右に隙間を開けつつふわりとラップをかける ② 電子レンジ(500W)で6分ほど加熱し、取り出したら隙間を開けずにラップをかけて、冷めるまで蒸らす |
パンはそのままでもOK?
パンは細かくちぎるか包丁できざみ、そのままではなく水分を加えてさっと煮てください。
パン(と牛乳)はアレルギー反応が出ないか1さじから始め、様子を見ながら少しずつ与えてください。
問題なければ下記のレシピが食べられるようになります。
牛乳のパンがゆ
【材料】
食パン(ミミなし):20g 水+牛乳:100ml(牛乳は20mlまで) 【作り方】 ①パンを包丁で細かくきざみ、水+牛乳にふやかしてから煮る(ラップをかけてレンジ可) ②お皿に盛りつけて完成 ※水分が足りないときは水を足します ※煮る時はかき混ぜすぎないようにします |
水+牛乳を、育児用ミルクや無調整豆乳、だし汁、野菜スープなどにアレンジしても美味しいですよ。
うどんはチョッパーを使うのがおすすめ
この時期は野菜やうどんなどを細かくきざまなければならないので、とても大変です。
そんなときは、みじん切り器の「チョッパー」を使うのがおすすめ。
手間のかかるみじん切りもあっという間にできます。食洗機対応のものなら、後片付けも簡単ですよ。
またチョッパー機能が付いているブレンダーなら、離乳食初期(ゴックン期)のペースト作りから重宝します。
豆腐は火を通すこと
1歳ごろまでは消化・免疫機能がまだ未熟なため、食べ物に付着している細菌への抵抗力は弱いです。
そのため、豆腐も火を通して殺菌しましょう。豆腐の殺菌は湯通し、もしくは電子レンジで行います。
電子レンジで加熱殺菌する場合は、ラップをせず30秒温めてください。表面が熱々になったことを確認して、冷ましてからあげましょう。
りんご・バナナ食べても大丈夫?
りんご・バナナは離乳食初期(ゴックン期)から食べられます。
ただし、りんごは果物の中でもアレルギー症状を引き起こしやすいので、1歳になるまで加熱したものをあげましょう。
フルーツは苦手食材の克服に活用できます。この時期は食べられる食材が増える一方、苦手なものも出てくるかもしれません。
そんな時はフルーツの甘みを利用し、食べづらい野菜とまぜて与えてみましょう。
離乳食中期人気レシピ集
1日2回食になると、メニューがマンネリ化してレシピが重複してしまうことに悩む方は多いです。
献立の足しにいくつかおすすめの簡単レシピをご紹介します。
バナナパンがゆ
【材料】
食パン:15g 育児用ミルク or 牛乳:70ml(1/4カップ) バナナ:10g 【作り方】 ①食パンは耳をカットし、包丁で細かくきざむ ②鍋にパンを入れ、バナナと育児用ミルク(牛乳)を入れてパンを煮る ③バナナを潰しながら煮込み、とろりとしたら、お皿に載せて出来上がり |
にんじんかぼちゃうどん
【材料】
ゆでうどん:40g(1/5玉) かぼちゃ:15g(2.5cm角1個) にんじん:10g(2cm角1個) だし汁:1/3カップ 【作り方】 ①うどんを2cm大にきざむ ②かぼちゃは種とわたを取る ③かぼちゃを耐熱容器に入れてラップをかけ、レンジで1分加熱してから、必要な分だけカットする ④にんじんは1本を3等分に切って、水から弱火でやわらかくなるまでゆでる ⑤にんじんを必要な分だけカットし、皮をむき、細かくきざむ ⑥鍋にうどん、にんじん、かぼちゃ、だし汁を入れ、柔らかくなるまで煮る ⑦鍋の中でかぼちゃをつぶして、お皿に添えて完成 |
納豆そうめん
【材料】
そうめん:15g(1/3束弱) 納豆:8g(大さじ1弱) ほうれん草の葉:10g(大2枚) だし汁:1/3カップ 【作り方】 ①そうめんを細かく折り、表示より少し長めにゆでる ②ひきわり納豆はそのまま、粒の納豆は細かくきざみ、お湯洗いして粘りを取る ③ほうれん草は葉先のみ使用し、熱湯で長めにゆで、水に取ってからよくしぼる ④ほうれん草を細かくきざむ(あるいは、すりつぶしペースト状にする) ⑤お皿に入れたそうめんにだし汁をかけ、納豆とほうれん草を加えて混ぜて完成 |
マグロ&トマトあえ
【材料】
トマト:20g(中1/8個) ツナ水煮缶:10g(1/7缶) 【作り方】 ①トマトの表面に包丁で十字に切れ目を入れる ②沸騰したお湯に入れ、3〜5分茹でたらトマトを取り出す ③トマトの皮をむき、種を取り除く ④トマトとツナをすりつぶし、混ぜ合わせたら完成 ※ツナ水煮缶の代わりにまぐろや白身魚(刺身用1切れ)を使っても美味しいです。 その場合はトマトと一緒に茹でてください。 |
バナナ&きな粉豆腐
【材料】
絹ごし豆腐:20g(2cm角2個) バナナ:20g(中1/6本) きな粉:小さじ1/2 【作り方】 ①耐熱容器に豆腐、バナナを入れ、軽くスプーンで潰す ②ラップをかけてレンジで約20秒加熱する ③冷まして、きな粉を振り入れて全体になじませたら完成 ※豆腐をヨーグルトに替えても美味しいです。ヨーグルトは火を通さずに、きな粉と一緒のタイミングで混ぜ合わせましょう。 |
調理を簡単に!1週間分の食材を冷凍でキープ
離乳食をあげるときに、毎回、少量の食材を下ごしらえして作るのは大変です。
そんな時は、一気にたくさん作って、小分けにして冷凍しておくと、とても便利です。与えるときに解凍するだけで、簡単に離乳食が用意できます。
ただし、冷凍する際は下記の点に注意しましょう。
【冷凍の注意点】
- 1週間で冷凍した食材を使い切る
- 食材が新鮮なうちに加熱調理し冷凍する
- 赤ちゃんに与えるときは再度加熱する
【冷凍のコツ】
- 1食分ずつ小分けにして冷凍
- フリーザーバッグや製氷皿、小分け用容器が便利
- ラップに包んで冷凍する場合は、1食分ずつ、または薄くのして包む
- フリーザーバッグを使用する時は、空気を抜きしっかり密閉
- だし汁・野菜スープを製氷皿で凍らせたものをフリーザーバッグに入れて保存すると便利
補足:ベビーフードを利用する
離乳食を作ること自体がつらい、品数が足りない、外出や旅行先で作れない、不足しがちな鉄分などの栄養素を補いたい…そんなお悩みをお持ちの方は、ベビーフードを利用してみてはいかがでしょうか。
ベビーフードは赤ちゃんの月齢に合わせた食材の大きさ、固さ、味付けで作られています。調理の手間が省けるので、忙しい方の強い味方になるでしょう。
ただし、ベビーフードに頼りすぎると、栄養バランスが崩れがちになるので注意が必要です。原材料・アレルギーの表示をよく確認し、バランスよく与えるようにしましょう。
また赤ちゃんの月齢にあった硬さのものを選んでも、与える前に一口食べてみることをおすすめします。
ベビーフードを離乳食を手作りする際の参考にするという手もありますね。
歯ブラシ慣れは早めが肝心!
離乳食中期(モグモグ期)は1日2回の食事リズムがつき、色々な食材の味や舌触りを体験できるようになり、食事が楽しくなっていく時期です。赤ちゃんの「食べたい!」と思う意欲を育てていきましょう。
個人差はありますが、この時期から乳歯が生えはじめる子が多いです。はじめての歯磨きに挑戦する方も多いかもしれませんが、いきなり歯磨きしようとしても嫌がる赤ちゃんは多く、苦労するかもしれません。
「きちんとうちの子歯磨きできるかしら…」と心配な方におすすめの歯みがき粉がこちらです!
おすすめの歯みがき粉
ブリアンは歯みがき嫌いの赤ちゃんのために作られた子ども用歯みがき粉です。
特長のひとつは食品成分100%で作られていること。殺菌剤・発泡剤・界面活性剤・フッ化物などの化学成分も使用していません。ですので、飲み込んでも大丈夫なんです。口をゆすぐのが苦手な子もこれなら大丈夫ですね!
また、甘いいちご味なので、歯磨き粉のスーッとする味が苦手なお子さんも喜んで使ってくれるはずです。
そして、ブリアンの一番の特徴は「ブリス菌」が配合されていることです。
ブリス菌とは、世界に2%しかいない虫歯になりづらい子どもの口の中にいる善玉菌です。ブリアンをつけてブラッシングすると、粒子の細かいブリス菌が歯と歯の隙間に入って歯垢を取り除き、虫歯を予防してくれます。
はじめての歯磨きで、お子さんが歯磨きを嫌いになってしまわないように、ブリアンを使うことをおすすめします。