子どもの成長過程で大事な『イヤイヤ期』。わが子の成長の証でもあり、喜ぶべきことなのでしょうが…
何をしても「イヤ!」何を言っても「イヤ!」
さらには泣き出して癇癪をおこしたり、手のつけようがなくなったり、なんてことも。育児を頑張るすべてのママたちにとって辛い時期ですよね。
この記事では、イヤイヤ期とは何か、また、お子様のイヤイヤ期を乗り切るための対処法をご紹介します。
2歳がピーク!イヤイヤ期の特徴は?
イヤイヤ期には、子ども自身にどのような変化が現れるのでしょうか。
まずは、イヤイヤ期の始まる年齢や特徴について見ていきましょう。
1歳半からはじまり、3歳頃に終わるのが一般的
イヤイヤ期が始まるのは、早い子で1歳半からです。いろんなパパママの体験談を見ても、そのような傾向があります。
気になるイヤイヤ期のピークは「2歳」。『魔の2歳児』といわれている由縁です。
そして3歳頃には「イヤイヤ期終わったかも?」と、感じるパパママが多いです。
自己主張が強くなる。わがままを言う
男の子・女の子関係なく、イヤイヤ期を迎えた子どもたちに多く見られるのが、自己主張が強くなったり、わがままを言ったりすること。
食べ物を好き嫌いして食べない、もっと遊びたいとなかなか公園から離れないなど、ママなら身に覚えがありますよね。
癇癪を起こす。泣く
自己主張、わがままから始まり、イヤイヤが強くなると、癇癪を起こす場合もあります。
イヤイヤ期の年齢の子どもは、まだ言葉ではうまく伝えられないので、泣き出してしまうことも。
イヤイヤだけでも参ってしまうのに、子どもが顔を真っ赤にして怒り出したり、体をのけぞらせて泣いたりすると、ママのほうが泣きたくなりますよね。
大人には理由が理解できない
イヤイヤ期が始まる頃の年齢では、大人の考えや事情が理解できません。
逆に、子どもの考えや行動の理由が、大人に理解できないこともあります。おもちゃを出しっぱなしにしたり、親の言ったことと逆のことをしたり。
子どもなりに、それぞれの行動に理由はあるのでしょうが、親にはわからず、「なんで片付けないの?」「どうしてそんなことするの?」と不満がつのる原因になります。
第一次反抗期「イヤイヤ期」はどうして起こる?
子どものイヤイヤに振り回され、パパママはもうくたくた…。第一次反抗期とも呼ばれるイヤイヤ期は、どうして起こるのでしょうか。
イヤイヤ期の原因を詳しく見ていきましょう。
「こうしたい」という具体的な意志が芽生える
赤ちゃんやイヤイヤ期前の子どもは、大人に言われる通り、されるがままに過ごし、自分の意志で行動しません。自分がどうすれば楽しいか、嬉しいかをまだはっきりと理解していないためです。
けれども、成長し、いろんなことができるようになってくると、具体的に自分のしたいと思うことがわかるようになり、それを伝えたいという気持ちも強まります。
その意志の表れが、「イヤイヤ」です。
抑制機能が発達していない
成長とともに体が徐々に大きくなっていくように、脳も徐々に発達していきます。ですが、子どもの脳の場合、「前頭前野」という脳の表層部分の働きが発達しきっていません。
そのため、「あれがしたい!」という欲求や衝動を抑える『抑制機能』が働かず、イヤイヤの原因になります。
大人の都合がわからない
親なら教育上、子どもの行動を制限したり、厳しく接したりすることもありますよね。そんな親の気持ちや事情がイヤイヤ期の子ども達には理解できません。
「お菓子ばっかり食べると太るから、これでおしまい」と、親が説明しても、子どもにはわかりません。
そのわからない心理から、子ども自身の気持ちが満たされず、イヤイヤとなります。
自分が伝えたい・したいことを表現できない
子どもは、成長とともに話せる言葉が増えて、おしゃべりが上手になっていきますよね。
とはいえ、話せるようになったといっても、まだ1歳や2歳。うまく言葉にできなかったり、表現できなかったりすることも多いです。
パパやママに言いたいことがたくさんあるのに伝わらない、自分の気持ちをどう言い表したらいいのかわからない、そのもどかしさがイヤイヤになって表れます。
イヤイヤ期を乗り切るための対処法
子どものイヤイヤに付き合うパパママのストレスは大きいですよね。イヤイヤ期が長引けば長引くほど、イライラは溜まっていきます。
ママのイライラした態度や言葉から、子どものイヤイヤも激しくなる…なんて事態もあり得ます。
そうならないためにも、イヤイヤ期を乗り切る対処法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「なぜ」と「すること」を簡単に説明する
子どもの行動に対して「だめ!」「早くして!」など、頭ごなしに言っていませんか?
そのいい方だと、子どもに理由が伝わらず、かえってイヤイヤを増幅させてしまいます。また、自分を否定されたとマイナスに受け取る子も。
子どものイヤイヤが始まったら、「なぜ」注意するのかと、そのために「すること」を簡単でいいので説明してあげましょう。
「走ったらだめ!」→「ここは坂道だから、走ったら転んで危ないよ。歩こうね」
「行くよ!早くして!」→「保育園の時間だよ。遅れたら先生が悲しいから急ごう!」
というように、なぜだめなのか、だからこうしたらいいよと説明してあげると、子どもにも伝わりやすいですよ。
選択肢を出して選ばせる
イヤイヤ期が始まる頃の子どもは、なんでも自分でやりたがります。
自分の意志や思いがはっきりしてくるので、親が決めるのではなく、選択肢を出して子どもに選ばせましょう。
「この服とこの服、どっちにする?」「お人形とままごと、それかお絵描き、何して遊ぼうか?」など、大人の意見を交えてもいいですが、あくまでも子どもに決めさせることが大切です。
すると、自分で決めた満足感から、着替えや行動がスムーズに進むことが多いですよ。
「喜びワード」をつけてお願いする
子どもになにかをしてほしい時は『喜びワード』を付け足してみましょう。
「〇〇くん、力持ち~!運んでくれて助かるなぁ」「わぁー、かわいい!これ着たらもっとかわいくなっちゃうよ!」など、息子や娘それぞれ子どもの気持ちをくすぐるセリフを選ぶのがコツ。
『喜びワード』に子どものテンションも上がって、イヤイヤにならず、素直に聞き入れてくれる場合もあります。
恥ずかしがらずに、オーバーリアクションで呼びかけてみてください。
とりあえず落ち着かせる。同調する
子どもがイヤイヤになっている最中は、パパが言ってもママが言っても、聞き入れられない場合があります。親の声を聞いて、さらにイヤイヤが激しくなることも。
そんな時は、子どもが落ち着くまで待ちましょう。
抱っこしたり、子どもの好きな歌を歌ったり、いろんな方法を試して、イヤイヤの気持ちを逸らせてみてください。
そして、子どもが落ち着いたら「嫌だったね」「したくなかったよね」と子どもの気持ちに同調する言葉を目を見てかけてあげましょう。
すると、子どもは自分を認めてもらえたと安心し、気持ちが満たされて、自分から行動してくれる場合が多いです。
事前予告する
大人でも、自分の手を止められたり、楽しんでいることを取り上げられたりすると、嫌な気持ちになりますよね。
そう考えると、遊びに夢中になっているところに「終わりにして」なんて言っても、当然子どもが納得できるわけがありません。そして、イヤイヤにつながってしまいます。
この場合の対応法としては、事前予告がおすすめです。「〇時になったら、お片付けだよ」と前もって伝えておけば、子どもは「ママと約束してた」と納得して、行動に移してくれるでしょう。
大事にされてると実感させる
イヤイヤと感情を表に出せるのは、子どもが健やかに成長している証拠。そのイヤイヤを抑えるよりも、どう関わっていくのかが大切です。
イヤイヤにあの手この手で対応し、子どもに寄り添ってあげてください。
すると、子どもは「大事にされてる」と実感できます。『イヤイヤをしたときに、パパママが自分にちゃんと向き合ってくれた』という事実が、子どもにとって大きな意味を持ちます。
静かに集中できる絵本やおもちゃを用意する
「静かにして!」と言っても、イヤイヤ期の子どもには難しいですよね。長い時間、黙って座ってるなんて、なかなかできません。
そんな時は、子どもが静かに集中できるような絵本やおもちゃを用意しましょう。
自然と静かにできる環境を作ってあげると、うまくいきますよ。
大人のストレスを和らげる方法
イヤイヤの対処法をもってすれば、子育て中の大人にストレスが溜まらないかというと…そういうわけではないですよね。
そこで、ママのストレスが溜まって爆発する前に、試してほしいストレス解消法をご紹介します。
開き直る
なにをどうしてもイヤ!イヤ!なら、もう好きにさせちゃいましょう。『言うこと聞かなくても誰に迷惑かけるでもないし、いっか!』と開き直る。
子どものやりたいようにさせてみると、次の瞬間には言うことを聞いてくれたりするものです。
時間に余裕を持つ
子どものイヤイヤに付き合っていると、あっという間に時間が経ってしまいますよね。気がついたら、もう家を出る時間!なんて経験のあるママも少なくないはずです。
イヤイヤ期の時は、時間に余裕を持って行動するのがおすすめです。余裕があると、心にも余裕が生まれ、子どもにも優しく接することができますよ。
育児を休憩する
何をしてもイライラがつのり、辛いと感じるなら、育児を休憩しましょう。
イヤイヤ期の頃は、まだまだ育児が大変な時期。ただでさえ手がかかる大変な時期に、イヤイヤを発揮されたら誰だってしんどいです。
ママが無理をして抱え込む必要はありません。育児が辛いと感じる前に、家族に手伝ってもらってください。
また、一時保育などのサービスをうまく使って、自分の時間を持つようにしましょう。
先輩ママやママ友、保育士さんに悩みを聞いてもらうだけでも、イライラはかなり解消されるかもしれませんよ。
もしも、我が子の癇癪がイヤイヤ期が原因ではないかもしれない…と心配なら、臨床心理士の相談してみましょう。
イヤイヤ期はいつか終わるので余裕を持って
どんなにイヤイヤが激しくても、どんなに辛くても、イヤイヤ期に終わりは必ず来ます。
『イヤイヤ期はずっと続くわけじゃない、いつか終わるから大丈夫』と、心に余裕を持ちましょう。
とはいえ、余裕を持ち続けるのは難しいですよね。イヤイヤ期には、着替えや食事、歯磨きと、子どもに素直にしてもらえないことがたくさんありますから…。
特に、歯磨きに苦戦しているパパママは多いのではないでしょうか。お子様の「歯磨きイヤ!」に困っているなら、ぜひ使ってみてほしい商品があります。
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イヤイヤもどこへやら、いちご味で「おいしい!」と、自ら進んで歯磨きしてくれますよ。
イヤイヤ期を乗り切るために、対応方法を知り、子どもの気を引く商品もうまく使って、余裕を持って対処しましょう。