多くの子育て中のパパママが悩まされているイヤイヤ期。まだイヤイヤ期が来ていないお子さんがいる方の中でも、すでに不安になっている方は多いのではないでしょうか?
今回は、「イヤイヤ期はいつからいつまで続く?」「魔の2歳児ってどうなるの?」などイヤイヤ期の基本的な疑問についてご説明していきます。
イヤイヤ期は2歳からって本当?
「魔の2歳児」という言葉があるように、一般的にイヤイヤ期は2歳頃から始まるという記事をよく目にします。もちろん個人差があるので、必ずしも2歳からイヤイヤ期が始まるとは限りません。
では実際、イヤイヤ期の始まりにはどのくらい期間に差があるのでしょうか。
2人に1人が1歳半からはじまるというデータも
今現在うちの子はイヤイヤ期だ、と答えた育児中のパパママの子供を年齢別で分けると、急激に数が増えたのは1歳半だったというデータがあります。
その割合はなんと50%以上。2人に1人は1歳半にはイヤイヤ期が始まっているのです。したがって、イヤイヤ期の始まりの目安は1歳半頃であると言えるでしょう。
保育園や児童館など子どもが多く集まる場で、1歳半くらいの子供を持つお母さんから、「うちはもうイヤイヤ期が始まっているんです」という話を頻繁に聞くことは多いのではないでしょうか。
個人差はあるにしろ、1歳半未満の時点で、「そろそろうちもイヤイヤ期が始まるかもしれない」と、心積もりをしておいた方が良いでしょう。
イヤイヤ期はいつまで続くのが一般的?
イヤイヤ期の始まりが1歳半頃だとして、いつまで続くのかが一番気になるところです。
なるべく短いと親としてはありがたいですが、実際はどうなのでしょうか。
一般的には3歳まで
幼児教育の専門家がよく言うのは、子供のイヤイヤ期の期間は2年くらいが目安ということです。1歳半くらいから始まった場合、3歳半くらいまでということになります。
イヤイヤ期の原因は脳の中でも考える部分である「前頭前野」が未発達なためだといわれています。そのため、子供は感情のコントロールが上手くできないのです。
子供は月日を重ねながら考えることで前頭前野を鍛え、聞き入れてもらえるワガママの範囲を理解し、おとなしくなっていきます。
また、親もイヤイヤ期に慣れていき、その子に合った対応方法を身に付けることでイヤイヤ期がおさまっていきます。
実際には4人に1人の幼児が5歳でもイヤイヤ期
しかし、中には3歳を過ぎてもイヤイヤ期が終わらない子供もいます。なんと4人に1人が5歳になってもイヤイヤ期なんです。
5歳にもなると言語能力が発達し、大人が説き伏せられないような口答えをするようになります。
例えば、何か注意をすると「ママだって〇〇するくせに!」と反抗します。言葉だけではなく、「〇〇しなさい。」と言われても無視したり、男の子だと叩いたり物を投げたりする子も中にはいます。
5歳くらいになると「親から自立したい」「なんでも一人でやってみたい」という気持ちから、このような行動に出ることが多いです。
でも、これは子供が成長しようとしている証拠なので、うちの子はおかしいのでは…と心配する必要はありません。
「魔の2歳児」どんな状態になる?
イヤイヤ期のピークを意味する「魔の2歳児」という言葉をよく聞きます。
ネットで先輩ママさんの体験談を読んで、「そのうち自分の子供もこうなるのか…」と、げんなりしているママさんも多いでしょう。
ここでは改めて、「魔の2歳児」に突入するとどのような状態になるのか見ていきましょう。
やりたいことがうまくできない
2歳になると知能が発達して、なんでも自分でやりたがるようになります。
けれども、体や言葉はまだ未発達なので、「やりたいのにできない!」「伝えたいことが上手く伝わらない!」状態に陥って、イライラする時期でもあります。
そんなフラストレーションを爆発させて全身でアピールするのがイヤイヤ期です。
なんでもイヤだ!という
イヤイヤ期に対して、何を言っても何をやっても、「いやいや」と泣き叫ぶだけで理由がわからず途方に暮れてしまう、というイメージを持つママさんは多いのではないでしょうか。
「お散歩行く?」「いや!」
「おやつ食べる?」「いや!」
「おもちゃで遊ぶ?」「いや!」
こんなやり取りが続くとパパママも疲れてしまいますよね。
しかもこの「いやいや」が現れるのは不規則です。
特に外出先で現れたときは、ママの方も「いやいや」したくなってしまいます。
癇癪を起して泣きわめく
大きな声を出したり、泣いたり、床に寝転んでジタバタしたりと、イヤイヤ期の子供は気に入らないことがあるとダイナミックに感情表現をします。これが癇癪です。
たまにあるくらいなら耐えられるかもしれませんが、これを毎日毎回繰り返すのがイヤイヤ期です。
癇癪は成長するうえで欠かせないこととはいえ、パパママにはつらい時期です。
イヤイヤ期の2歳児にしてはいけないNG行動
癇癪を起こしたり、泣き叫んだりと、ママたちも途方に暮れてしまう場面が多いイヤイヤ期。落ち着かせる方法はその子供によって違えど、やってはいけないことはどの子に対しても同じです。
ここからは、イヤイヤ期の子供にしてはいけない対応法をご紹介します。
感情にまかせて怒鳴る
何をやっても、何を言っても言うことを聞いてくれない、ということが繰り返されると、感情的に怒鳴りたくなることもあるでしょう。
しかし、怒鳴りつけたり、頭ごなしに叱って、子供のイヤイヤを封じ込めたりしようとするのは絶対にやってはいけない対処法です。
子供はイヤイヤをすることで、意思表示をしようとします。
これに対して叱ってしまうと、「自分の意思や気持ちを伝えてはいけないのだ」と思い込んでしまい、将来自己主張ができない子に育ってしまうかもしれません。
イヤイヤを抑え込むのではなく、どうしたら子供のモヤモヤした気持ちを発散させてあげられるのかを考えましょう。
落ち着かないまま無理矢理行動させる
朝の準備をしているときなどにイヤイヤが発動すると、焦りから無理矢理行動させてしまいがちです。
でもこれを繰り返していると、「ママは私の気持ちをわかってくれないんだ」という思いが積み重なってしまい、子供の信頼を失う可能性があります。
イヤイヤ期のときは、いつもより時間に余裕を持って行動したり、約束の相手に遅れるかもしれないことをあらかじめ説明しておいたりすると良いでしょう。
落ち着いて、お子さん本人が納得して行動するまで待ってあげてください。
本当に悪いことをしたときに叱らない
子供の叱り方は意外と難しいですよね。加減やいつ叱ればよいのかがわからないというママさんは多いはず。
その場合は、子供が以下の2つに当てはまる行動をしたら、本気で叱ってあげてください。
- 命にかかわること
- 周りに危害が及ぶこと
また、叱るときは「その場ですぐに」「短い言葉」で、ということを心がけましょう。
例えば、散歩をしていて道路の方へ飛び出そうとしたら、「危ない!」と手を引っぱって短い言葉で伝える、といった具合です。声のトーンや表情で、「ママは怒っているよ」と伝えるのもポイントです。
叱り方でもうひとつ大切なのが、人によって叱るポイントが違わないようにすることです。こうするとママは怒るけど、パパは怒らないという状態だと、どちらが正しいのかわからなくて子供が混乱します。
どういう時に叱るかはパパママの間であらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
失敗しないように先回りする
子供がイヤイヤしないように、パパママが先回りしてイヤイヤを回避しようとすることはありがちです。
けれども、常に欲求が満たされる状態にいると、子どもが自分の欲求を伝える機会を失わせてしまいます。そうすると、将来自分の意思を伝えられなくなるかもしれません。
ある程度は自分の思い通りにならないことも経験させてあげましょう。そのときに、子供の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
イヤイヤ期に対するママパパの心構え
イヤイヤ期は程度に個人差はあれど、ほとんどの子供に訪れます。
いざイヤイヤ期が始まったときに、慌てたり、パパママが傷ついてしまったりしないように、あらかじめ知っておきたい心構えをご紹介します。
いっぱい一緒に遊ぶ
イヤイヤ期のときは、特に親子のコミュニケーションが大切になります。親子の絆が強いと、イヤイヤ期がスムーズに進むというデータもあるほどです。
イヤイヤしていないときは、いつも以上に一緒に遊んだり、スキンシップを多く取ったりすると良いでしょう。
また、コミュニケーションを密に取ることで、子供がイヤイヤするパターンがわかってきます。
親がイヤイヤに慣れて、上手に対応してあげると、イヤイヤ期も落ち着いていきます。
選ばせてあげる
ついイライラしてしまって「じゃあどうしたいの⁉」と漠然とした聞き方をしても、まだ言語能力が発達していないイヤイヤ期の子供は答えることができません。
「今日のお洋服は赤と白どっちがいい?」というように、いくつか選択肢を与えて子供に選ばせてあげましょう。簡単な決断を子供に任せることで、子供の自我が満たされるとともに、自分で決める力も身につきます。
また決断させることは前頭前野を鍛えることにもつながると、教育研究家も提言しています。子供に決めさせることで会話の量も増えるので、たくさん質問してあげると良いですよ。
イヤイヤ期は自我の発達に大切な時期
出産から愛情を込めて育ててきた我が子が、言うことを聞かなかったり、手を付けられないくらい暴れたりするようになると、パパママも落ち込みますよね。
けれども、イヤイヤ期は決して悪いことではありません。イヤイヤ期は、自我がなかった赤ちゃんが、自我を育んでちょっと大人になるための練習期間です。
全くイライラしないことは不可能ですが、「お、君もがんばってるねぇ」と少し離れたところから応援するくらいの距離感を保つと、少し気持ちが楽になるかもしれません。
ところで、イヤイヤされて一番困ることとして思い浮かぶのは、歯磨きというママさんは多いのではないでしょうか。少しでも負担をなくすためには道具に頼ることも大切です。
そこで、虫歯のない子どもの口から発見された「ブリス菌」配合の世界初の歯磨き粉、「ブリアン」を試してみてはいかがでしょうか。
「ブリアン」は子供が受け入れやすいイチゴ味です。自らすすんで歯磨きをするようになったというパパママの体験談も多く報告されています。
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時には子育て便利グッズに頼ることもイライラしないコツです。
また、保育園の先生に相談したり、ママ友に話を聞いてもらったりするなどして、イライラをためないようにすることも大切です。
自分を追いつめすぎないように工夫しながら、おおらかな気持ちでイヤイヤ期を乗り越えましょう。